【Kubernetes】--dry-runでmanifestファイルの雛形を手に入れる

CKAD対策で学んだtips。
Kubernetes上のリソースを作る際、複雑な設定の場合はmanifestファイルを書かなければいけない。しかしYAML形式で記述を行うのはとても時間がかかるうえ、それぞれのリソース種別ごとの記法を全部は覚えられない。公式ドキュメントからコピペしてくることもできるが、それも探すのが面倒なうえタイムロスになる。
そこで、manifestファイルの雛形を手に入れたいときは --dry-run が役立つ。

--dry-run はkubectlコマンドのオプションで、 applycreate を実行せず、クライアントサイドでできるバリデーションを行ってくれる。この出力をYAML形式でファイルに書き出せば、それがmanifestファイルの雛形になる。

$ kubectl run nginx --image=nginx --dry-run=client -o yaml > nginx.yaml
$ cat nginx.yaml
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
  creationTimestamp: null
  labels:
    run: nginx
  name: nginx
spec:
  replicas: 1
  selector:
    matchLabels:
      run: nginx
  strategy: {}
  template:
    metadata:
      creationTimestamp: null
      labels:
        run: nginx
    spec:
      containers:
      - image: nginx
        name: nginx
        resources: {}
status: {}

これをもとに各項目の値を変えることができる。ゼロからmanifestファイルを作るよりはるかに楽。
なお、設定すべき項目のうちコマンド上で設定できるオプションをあらかじめ設定してファイルに出力すると、作業がより効率的になる。