私の成長は、本当に良い成長だったのだろうか?

この記事は、#セイチョウ・ジャーニー Advent Calendar 21日目の記事です。

今年は去年と比べて、幅広いことをやりました。GolangRuby on Railsを学び始め、LTにも2回登壇しました。いろいろなイベントに行き、また仕事以外のエンジニアコミュニティにも登録するようになり、情報源が大きく広がりました。
ただ、今年大きく成長したか?と言われると、半分はYesなのですが、残り半分は自信を持って答えられないところがあります。成長というのは、捉えまちがえると大きな遠回りになってしまうからです。

自分の悪い癖

昔からよくいろいろな人に言われているのですが、私は「全てを一足飛びに理解しようとしすぎる」ところがあるようです。
勉強することはとても良いことなのですが、今必要ないことまで完璧に理解しようとして時間をかけすぎてしまいます。
その結果、タスクを終わらせるスピードが他の人よりも遅くなったり、あれこれ手を出してどれも中途半端なレベルで終わってしまったりしがちなのです。

現に今年は、単にその技術をかじっているからというだけで、読まなくてもいいライブラリの実装にまでいちいち深入りしてしまったり、身の丈に合わないイベントやカンファレンスに行ってしまったり、技術書典でなんとなく同人誌を買ったものの読まずに放置したりしたことが何度もあります。
こういう場合、かけたお金・時間・労力の割に得るものは少なく、精神的にも良くないです。

焦りから来る後ろ向きな成長

なぜこんなことをしてしまうのか?と考えてみたのですが、自分の根底にあるのは「焦り」のようです。
エンジニアとしてのキャリアをスタートさせたのが年齢的に遅いうえ、トレンドになっている技術も目まぐるしく変わっており、早く理解しなければ!という焦りを強く感じていました。

今までアウトプットが少なかったのも、ここに理由がある気がしています。学んだ技術を使ってアウトプットするというのは、興味がないとできないことです。
私の場合、とりあえず知っておくべきだと思って本を読んだりイベントに行ったりして、わかったつもりになってそれっきり忘れてしまうパターンが多いようです。

もちろん健全な危機感は持っておくべきなのですが、焦りだけを原動力にして勉強していても、いつまでたっても自信が得られず、追いつめられたままになってしまいます。

どんな成長がしたいのか

今年はTwitterやSlack、またいろいろなイベントを通じて、他のエンジニアの方と接する機会が増えました。
そこで気づいたのは、単に焦って勉強するだけがエンジニアではないということです。

  • とある懐かしい言語について、誰よりも愛を語り続けている人
  • コードを使って生活をハックし、家庭円満を実現している人
  • ネタ系のwebアプリを作って笑いを取っている人

他にもいろいろなことをしている人を見かけました。そして彼らは、みんな楽しそうでした。

打算だけではなく、興味や楽しさを原動力にいろいろなことをやって、時にはムダになることもあるけれど、それが自分の技術力の下地になって結果的に新しい機会につながっていく。
これが理想的な成長だなと思っています。

来年はこうしたい

焦りのままにあれこれ手を出すのをやめます。仕事で必要な知識か、あるいは自分が前向きな興味のある技術かをよく見極めたいです。
特に今年の後半はちょっとイベントに参加しすぎ(週2-3個行ってた)で時間をロスしていましたが、来年は一参加者として行くイベントの数を減らす代わりに、自分が興味のあることを深める時間を取って、アウトプットを増やすことができればと思っています。

なお、今回の記事の内容は、アドベントカレンダー9日目のこまどさんの記事にあった「後追いの成長」というワードが心に刺さったことで生まれています。
成長とは何かということについて、立ち止まってじっくり考えるきっかけとなりました。こちらもぜひ読んでみてください。

ky-yk-d.hatenablog.com