JJUG CCC 2019 Fallに参加しました
半年に一度のJavaカンファレンスです。個人的にこの半年は扱う技術範囲が広がり、自分の興味や課題意識も大きくなったので、今回は気になるセッションが増えました。
参加したのは以下の3つです。
入門 例外
例外処理についてのセッションです。今年の6月頃に、 System.exit
と RuntimeException
の違いを問われて答えられなかった苦い思い出があるので、体系的に例外処理を学べる良い機会でした。Javaの例外がオブジェクトとして扱われていることのメリットを初めて実感できた気がします。
時間が足りず、検査例外の話を聞けなかったので、改めて復習するつもりです。
Reliability Engineering Behind The Most Trusted Kafka Platform at LINE
業務でKafkaを触る機会が増えそうなので参加しましたが、Kafka以上に「問題の原因を根本的に解明することの重要性」の方に多くの時間が割かれています。Produce APIのレスポンスタイム遅延の原因を探るため、最終的にサーバの物理レイヤーまで潜っていった話に、そこまでやるのかと終始圧倒されっぱなしでした。
調査に多くの時間を割くことができた理由が気になったのですが、「クライアントから見えるような大きな影響がまだ出ていない状況だったから」とのことでした。その判断をするうえでも、SLOの指標を作り可視化することが大事だと気づきました。
JVMs in Containers: Best Practices
主にJavaアプリケーションをDockerで動かすときのimageサイズの話でした。Alpine程度であれば使ったことがありましたが、jlinkを使って必要最小限のライブラリしか入っていない実行環境を作る方法などは初めて知りました。また、JDK自体も新しいバージョンになるほどサイズダウンやコンテナ内実行の考慮がなされているため、バージョンを上げるだけでもサイズを小さくできるそうです。
このセッションはデモが多く、実際にDockerfileや出来上がったコンテナのサイズを確認できたことで、サイズダウンの効果を実感できました。
今回は春と比べて、超初心者向けから上級者向けまでセッションが幅広くなったように思います。自分もJavaの中で全然理解できていない分野がいくつかあり、基礎から学び直した方がいいと思っていたところだったので、とても良い機会になりました。
今回は他にも気になるセッション(Maven・DIコンテナ・ロギングなど)がいろいろあったのですが、時間がかぶっているものが多く参加できませんでした。今日の熱気が冷めないうちに資料を読んでおきたいです。