Builderscon 2019に参加しました

builderscon.io

金曜日にBuildersconに行ってきました。今回聞けた発表は全部で3つだけでしたが、この1年で経験が増えたためか、闇雲に部屋を回っていた去年よりもそれぞれの発表を面白く聞くことができました。とても満足しています。

はじめてのB2B SaaSデータモデリング

自分の会社でもB2B SaaSを扱っており、まさにデータベース設計に起因する課題を抱えている状態なので、とても身につまされた発表でした。ドメインマスターと対話してドメイン設計するのに1ヶ月突っ込んだのは、なかなかできない英断だと思います。また、null値を使いたくなったら設計を見直す、ビジネス上の提供価値やソフトウェアの未来を熟知したうえで判断基準にするなど、データ設計を考えるうえでの新しい指針も数多く聞くことができました。
個人的には「大手クライアントが解約時にデータを全削除のうえpdfで送るよう求めてくる」「営業がうますぎてユースケースに合わないクライアントを取ってきてしまう」など、B2B SaaSならではのあるあるも満載で楽しかったです。

コンパイラをつくってみよう

Go言語でコンパイラを作るライブコーディングでした。いくらリハーサルを積んだとはいえ、ライブなんてよほどその言語に手慣れてないとできないですね... エラーが出たときにコードの誤っている部分を指摘するお客さんも現れ、強い人の空間が出来上がっていました。
今回は数字の足し算をコンパイルするだけでしたが、これはぜひやってみたいです。Go言語のコンパイラをGo言語で書けるのはハードルが下がっていいですね。

現代フロントエンドに欠かせないWebpackとBabelを理解しよう!

WebpackとBabelの歴史や、内部の仕組みまで踏み込んだ内容でした。あまりこの辺りのことは深く掘り下げていなかったので、「知らなかったを知る」という言葉通りとても興味深かったです。 Babelのコード変換の途中で使われているASTというデータ構造は今日初めて知りました。JSをASTに変換できるウェブサイトもあるとのことなので、いろいろ試してみます。

astexplorer.net