【AWS Lambda】dead_letter_queueからPagerDutyにアラートは飛ばない
本番システムで使われているAWS Lambda functionが失敗した際にPagerDutyでアラート通知を受けたいと思い、開発用のLambda functionにdead_letter_queueを設定し、そのSNS queueにPagerDutyのエンドポイントをsubscribeさせた。
しかし、Lambda functionを失敗させてからいくら待ってもアラートが来ない。確認のため、Slackに通知を投げる別のLambda functionも合わせてsubscribeさせたが、そちらには通知が飛ぶ。
PagerDuty側の原因ではないかと思い調べてみたところ、PagerDutyとAWSのIntegrationで表示されるのはAWS CloudWatchのみだった。PagerDutyは、CloudWatchからSNS queueに送られたメッセージを受信し、そこからAlarm状態を検知することでAlertを飛ばす。しかし、今回は aws lambda invoke
コマンドでLambda functionを実行させていたため、dead_letter_queueから送られたメッセージは空だった。これではPagerDutyがAlarm状態だとみなさない。
メッセージの中身を解析して人為的に同じ内容を飛ばすようにしても良いが、そうするくらいであればCloudWatchのAlarmを設定した方が早い。結局dead_letter_queueの使用をやめ、CloudWatchからSNS queue経由でPagerDutyにメッセージを飛ばすように変更した。dead_letter_queueは失敗検知には便利だが、あくまで「実行に失敗したイベント」を拾うためのものであり、アラートの完全な代用にはならない。